3本柱の詳細と、それを支える科学的根拠をご紹介します。
研究が示す、能動学習の圧倒的な効果。
認知科学は過去数十年にわたり、「どんな学習法が本当に記憶に残るか」を厳密に研究してきました。米国心理学会の公式査読誌 Psychological Science in the Public Interest に掲載された Dunlosky 他(2013)の大規模レビュー論文は、代表的な10の学習法を徹底調査し、効果を3段階で評価しています。結果は明確でした —— 「思い出す練習(アクティブリコール)」と「分散学習」が群を抜いて効果的で、多くの生徒が好む「再読・ハイライト・要約」は効果が低いのです。
アクティブリコールで起こる「テスト効果(Testing Effect)」
アクティブリコールとは「教材を見ずに思い出そうとする」学習方法のこと。そして、この行為によって記憶が強化される現象が、認知科学で「テスト効果(Testing Effect)」と呼ばれています。アクティブリコールを実施すると、その結果としてテスト効果が生じる、という関係です。
Roediger & Karpicke(2006)の古典的研究では、同じ教材を繰り返し読んだ群より、一度読んだ後に「思い出そうとする」練習をした群の方が、1週間後の記憶保持率が大幅に高かったことが確認されました。HERO'Sがアウトプットメモ・声に出す説明・コーチとの対話を重視するのは、このアクティブリコール=テスト効果を日常に組み込むためです。
出典:Roediger, H. L., & Karpicke, J. D. (2006). "Test-Enhanced Learning." Psychological Science, 17(3), 249-255.
HERO'Sは、お子さんが「教わる側」ではなく「自分で考え、発見する側」に立つ仕組みを設計しています。AI教材が最適な問題を出し、ポモドーロのリズムで集中し、コーチとの対話で振り返る。この3つのサイクルが、能動学習を日常にします。
HERO'Sの講師は、答えを与える代わりに、お子さんと一緒に考え方を探します。「どこでつまずいた?」「どう考えた?」と問いかけ、お子さんの言葉にじっくり耳を傾ける。その対話の中から、お子さん自身が「わかった」にたどり着く。それがHERO'Sの「教えない」の本当の意味です。
Study Habit Innovation & Focus Training
——学習習慣の革新と集中力トレーニング。
HERO'S独自の集団個別指導を、私たちは「授業(SHIFT演習)」と呼んでいます。
AI教材や映像授業の進化により、「わかりやすい解説」は誰もが手に入る時代になりました。しかし、どれだけ良い教材があっても、机に向かう習慣がなければ成績は変わりません。
成績が伸びない本当の原因は、知識の不足ではなく、「学習習慣」と「集中力」の不足です。授業(SHIFT演習)は、この2つを科学的に育てるためのトレーニングプログラムです。
授業(SHIFT演習)では、知識の伝達はAI教材に任せます。atama+が弱点を診断し、最短ルートで克服する。Monoxerが記憶定着を自動化する。講師の役割は「教えること」ではありません。
では、先生は何をしているのか。教室全体の集中の空気をつくり、お子さんの手元と表情を観察し、つまずいているときだけ声をかける。順調に進んでいる生徒にはあえて介入しない。答えを教えるのではなく、「どこでつまずいた?」「どう考えた?」と問いかけ、お子さん自身の力で「わかった」にたどり着くのを見守る——それが授業(SHIFT演習)での先生の仕事です。
授業(SHIFT演習)の最大の特徴は、ポモドーロ・テクニック(25分集中+5分休憩)を教室全体で共有すること。コーチの「さぁ行くぞ」の号令と大型タイマーで、全員が同じリズムで動きます。一人では続かない集中も、仲間と一緒なら続く。休憩中は飲み物OK・軽い雑談OK。「塾が楽しい」と感じる仕掛けがあります。
個別指導の良さは「自分のペースで進められる」こと。しかし、テスト本番は周りも一斉に問題を解いている環境です。普段マイペースで学習している生徒が、試験会場で急に周囲の気配が気になり、実力を出しきれないケースは少なくありません。
SHIFT演習では、ポモドーロの号令に合わせて教室全員が同時に集中します。この「周りも真剣に取り組んでいる空気」を日常的に体験することで、テスト本番の環境にも動じない集中力が身につきます。
さらに定期テスト前は「テスト対策モード」に切り替え。テスト範囲を本番と同じ時間制限で解く練習を繰り返し、「時間配分の感覚」と「本番で実力を出す力」を鍛えます。SHIFT演習と自分のペースで進める自習のバランスは、お子さんの性格・学年・時期に合わせて調整します。
人の記憶は、学んだ直後から急速に薄れていきます。1時間後には半分以上を忘れるという研究結果もあります。しかし、学んだ直後に「自分で思い出す」作業を1回入れるだけで、記憶の定着率は大幅に上がります。この方法は脳科学では「アクティブリコール(能動的な想起)」と呼ばれ、ただ読み直す・見直すだけの復習と比べて、記憶テストの成績を最大50%以上向上させるという研究報告もあります。
HERO'Sでは、25分の集中のあとに教材の画面を閉じて「今やったことを何も見ずに書き出す」アウトプットの時間を設けています。さらにその日の最後に、全体を振り返って「今日一番できるようになったこと」をまとめます。
この2段階のアウトプットに加え、Monoxerが最適なタイミングで自動復習し、週1回のコーチングで「先週何を学んだか」を対話で確認。1つの学習内容に対して、最低5回は「思い出す」機会が自然に生まれる設計です。
多くの塾ではインプット(教わること)に時間のほとんどが使われますが、HERO'Sはアウトプット(思い出すこと)に時間を使います。このインプットとアウトプットの比率の転換が、HERO'Sの学習法の核心です。
教室は、先生の位置から全生徒の手元が見えるレイアウトで設計されています。他者の目がある環境では集中力が自然に高まることが知られています。自宅では難しい「勉強だけに集中する環境」を、教室という空間が提供します。
一般的な個別指導
HERO'S の SHIFT
脳科学で最も効果が高いとされるアクティブリコール(能動的想起)と分散学習(スペースド・リピティション)。HERO'Sはこの2つを、授業と家庭学習の流れに徹底的に組み込んでいます。
教科書準拠の映像授業。プロの先生が画面の中で丁寧に解説し、「見る・聴く・書く」のマルチ感覚学習で理解を定着させます。HERO'S延岡校で最も多く使われている日常学習の主軸です(小4以上が対象)。
edu+の映像授業は、教室でも自宅でも視聴できます。家で予習してから教室で演習に集中する使い方も、教室で映像を見てそのまま演習に入る使い方も、お子さんに合わせて選べます。「家では動画で予習、教室では手を動かす」という切り替えが、学習効率を高めます。
映像授業とは異なり、AIが生徒の解答データをリアルタイムで分析します。「どこでつまずいているか」を過去の単元まで遡って特定し、その生徒だけの最適な問題を自動生成。理解度はお子さんの自己申告ではなくデータで判定するので、「わかったつもり」のまま進むことがありません。
中学1年生から高校3年生までの主要5教科と「情報」教科に対応。2026年4月からは小学理科・社会、中学国語(国文法・漢字)・実技教科も加わり、対応範囲がさらに広がっています。お子さんの状況に合わせて、必要な教科に導入します。
講師の主観や経験則ではなく、映像授業の体系的な解説とAIのデータ分析に基づいた学習設計。だから、講師の当たり外れがありません。
入会義務はありません
25分集中→5分休憩を全員で繰り返します。教室全体に集中のリズムが生まれる。一人では続かない集中も、仲間と一緒なら続きます。Francesco Cirillo(1980年代)が考案した時間管理手法です。
Monoxerは、脳科学で最も効果的とされる2つの学習法を同時に実践できるアプリです。
① アクティブリコール(能動的想起):問題を「読むだけ」ではなく、毎回「思い出して答える」形式。読み直しや見直しよりも記憶定着率が最大50%以上向上することが研究で示されています。
② 分散学習(スペースド・リピティション):エビングハウスの忘却曲線に基づき、「忘れかけたタイミング」で再出題。1日にまとめて覚えるよりも、間隔を空けて復習するほうが長期記憶に残ることが科学的に証明されています。
英単語・漢字・理科社会の用語など、暗記が必要な領域を科学的に最短ルートで定着させます。「覚えようとする努力」ではなく「思い出すトレーニング」で、記憶が勝手に積み上がります。
処理速度と読解力は、すべての教科の土台。国語だけでなく、数学の文章題、理科・社会のテスト問題を読み解く力に直結します。
勉強する場所を家から切り離すことで、「家ではリラックス、塾では勉強」という切り替えが自然にできます。
心理学の研究によると、人が最も成長するのは「自分で決めた」「できた」「見守ってくれる人がいる」という3つの感覚が揃ったとき。HERO'Sの3本柱は、この知見に基づいて設計されています。
問題の解き方を教えるのではなく、「どう勉強するか」「なぜ勉強するのか」を対話します。答えを与えるのではなく、問いかけることで、お子さん自身の中にある答えを引き出します。
AI教材で効率よく学ぶだけでは、お子さんは自分から動けるようにはなりません。HERO'Sがテクノロジーの先に置いているのは、「人間的な対話」です。コーチングで「なぜ学ぶのか」を一緒に考え、お子さん自身が目標を持ち、自分で走り出す力を育てます。
塾から帰ったお子さんに、「今日、塾で何やったの?」と聞いてあげてください。それだけで大丈夫です。
内容が正しいか確認する必要はありません。教える必要もありません。お子さんが「えっと、今日は二次関数をやって…」と自分の言葉で思い出すこと、これも立派なアクティブリコールであり、その日の学習の記憶定着を大きく高めます。
HERO'Sの教室内では、25分の集中のあとのアウトプットメモ、セッション終了時のまとめ、Monoxerの自動復習、コーチングでの対話と、最低5回の「思い出す」機会が設計に組み込まれています。ご家庭での「今日何やったの?」はその6回目です。
勉強を教えてくださいとは言いません。聞いてあげてください。それだけで、お子さんの成績は変わります。
25分集中→アウトプットメモ→休憩を繰り返すポモドーロのリズムで進めます。
教科は25分ごとに切り替え(インターリービング)。同じ教科を続けるよりも、意図的に切り替えるほうが脳が情報を整理しやすくなり、記憶に残りやすいことがわかっています。
※コマ数はプランや日によって異なります。教科の組み合わせはお子さんの学習計画に合わせて調整します。
入会義務はありません
日常の学習は、教科書に準拠したedu+の映像授業が主軸です(小4以上)。プロの先生の解説を「見る・聴く・書く」の3ステップで基礎を固めます。苦手な教科が見つかれば、AI教材atama+が弱点を自動診断し、最短ルートで克服。覚えたことはMonoxerがアクティブリコール(思い出す訓練)と分散学習で自動復習し、すべての教科の土台となる「読む速さと正確さ」はSRJのトレーニングが鍛えます。
小1〜3は映像授業の対象外なので、SRJ速読解力・Monoxer・紙のワーク(New小学生ワーク)を中心にした学習プログラムをご用意しています。
高校生は、学校のテキストや市販の参考書を使って自分のペースで学習を進めます。わからないところは学びエイドで検索して該当の講義を視聴、必要に応じてatama+やSkettoをオプションで追加できます。
以下、各教材の詳細をご紹介します。
映像授業
教科書準拠の映像授業教材。見る×聴く×書くのマルチ感覚学習で、HERO'S延岡校で最も多く使われている日常学習の主軸です(小4以上)。
AI記憶定着
科学的に最も効果が高いとされるアクティブリコール(思い出す訓練)と分散学習(忘れる前に再出題)を自動で実践するアプリ。英単語・漢字・理科社会の用語を、1日5〜10分で定着させます。
速読トレーニング
文章を速く正確に読む力を鍛えるトレーニング。全教科の土台となる「読む力」を根本から強化。全国3,600教室で導入。
週2フリー スタンダード・週6フリー オールフリーには、映像授業edu+(小4以上)・記憶定着アプリMonoxer・速読トレーニングSRJ速読解力が標準付帯されています(追加料金なし)。atama+・速読聴英語・学びエイド(高校生は標準付帯)・Skettoなどはオプション(別途料金)です。