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延岡で13年、教室で考えてきたこと

タブレット任せでも、先生任せでもない。
HERO'Sが選んだ「第3の道」。

延岡で13年、生徒と向き合ってきた教室が考える、AI時代の塾のかたち。「お任せ」でも「教え込み」でもない、第三の関わり方についてお話しします。

① 役割で組み合わせる学習システム ② 一緒に考える時間 ③ 集中できる場

「タブレット学習をやっているのに、やっぱり先生に教えてもらわないとダメなんでしょうか?」

タブレット学習と紙の教科書を一緒に見る延岡市の中学生親子(HERO'S 延岡校)

──先日、ある保護者の方からそう聞かれました。

延岡市の小中学校では、すでに一人一台のタブレットやAI型の学習ドリルが導入されています。家でもタブレット教材をやらせている。けれど、なかなか習慣にならない、成績も思うように伸びない──そんな実感を持つご家庭が増えています。

「便利なツールがあっても伸びないなら、やっぱり昔ながらの塾で、先生に一から十まで教えてもらわないとダメなのか」

この記事では、その問いに対する、HERO'S延岡校なりの答えをお伝えしたいと思います。

結論から言えば、「タブレットにお任せ」でも「先生が全部教える」でもない、第3の道があります。

この記事の結論

第3の道は、3つの組み合わせでできています。

1

AIが、苦手を見つける。

役割の違うシステムを、お子さんの状況に合わせて使い分けます。

2

コーチングが、自分で動く力を育てる。

「自分はどうしたいか」を、お子さんの隣で一緒に言葉にします。

3

自習室が、学習量を増やす。

家庭でも学校でもない、通える「第三の場所」。(自習室の利用条件はプランで異なります。料金ページへ)

まず、大事な前提

ひとくちに「AI学習」と言っても、役割はそれぞれ違う

保護者の方の多くは、「AI学習」「タブレット学習」をひとくくりにして考えていらっしゃいます。けれど実際は、学習システムには全く違う役割を持ったものがいくつもあります。

たとえば、私たちが教室で実際に使っているシステムを役割で分けると、こんな具合です。

解説してくれるもの

映像でわかりやすく授業をしてくれる仕組み(edu+

苦手を見つけてくれるもの

間違えた瞬間に「この子のつまずきの根本はここ」と特定する適応型AI(atama+

記憶を定着させるもの

忘れる前にもう一度出題してくれる仕組み(Monoxer

読む力を鍛えるもの

文章を速く正確に読めるようにするトレーニング(SRJ速読解力)。教室では分速1,000→2,800文字(スピード約2.8倍)といった伸びが見えています(中学生・3ヶ月の一例。成果には個人差があり、成績向上を保証するものではありません)。

これらは全部「AI」や「システム」と呼ばれることもありますが、役割は全く違います。

「タブレットを渡しておけば、AIが全部やってくれる」というのは、実は大きな誤解です。それぞれが得意なことを担当しているだけで、「全部おまかせ」できる魔法のツールではありません。

そして、ここが一番大事なのですが──自分はどうしたいか」を考えることだけは、AIには代わりにできないのです。

だからこそ、HERO'S延岡校は、理由があってAIを使っています。「AIは冷たいのでは」「子どもが放置されないか」——そう心配される保護者の方もいらっしゃいますが、私たちが大切にしているのは逆の発想です。メジャーリーガーがデータでフォームを見て、医師が検査機器で体の状態を確かめるように、道具を使うのは、先生がお子さんをもっと正確に見るため。AIに使われるのではなく、AIを使って、先生が見る。それが、HERO'Sの選んだ「第3の道」です。

もう一つの選択肢

では、「先生が全部教えればいい」のか?

「AIに任せてもダメなら、やっぱり昔ながらの塾で、先生がつきっきりで教えてくれた方がいいのでは?」これも、とても自然な発想です。しかし、私たちは長年、教室で生徒たちと向き合ってきて、こう考えるようになりました。

先生が全部教え込むことは、実はお子さんの「自分で考える力」を奪ってしまうのです。

「ここはこう解くんだよ」「答えはこれだよ」と先回りして教え込まれ続けると、お子さんは「分からなければ先生に聞けばいい」と思うようになります。自分で考える前に手を挙げる。失敗しないように、先生の答えをなぞるようになる。

これは一見、効率がいいように見えます。けれど、お子さんが大人になったとき、自分の人生で直面する難しい問題には、答えを教えてくれる先生はいません。「自分で考えて、自分で決める」力は、子どものうちに育てておかないと、後から急には身につかないのです。

第3の道

「自分はどうしたいか」を一緒に考える時間

タブレットと教科書を手に「第3の道」を選ぶ延岡市の中3生(AI×コーチング×自習室)

では、私たちは何をしているのか。それは、「教え込む」のでも、「タブレットを渡すだけ」でもない、お子さんの隣に立って一緒に考える関わり方です。具体的には、こんな問いかけをします。

  • 「今日、何を考えていた?」
  • 「次、どうしてみたい?」
  • 「うまくいかなかったとき、何が分かった?」
  • 「君が大事にしてることって、何だろう?」

「ここはこう解くんだよ」と教えるのは、一瞬で終わります。でも、「君は、どう考える?」と問いかけ、お子さんが自分の言葉を見つけるまで待つのには、時間がかかります。

私たちがあえて選んでいるのは、その「時間がかかる方」です。すぐに正解にたどり着くことより、自分で考えて、自分で決めた経験こそが、次に一人で問題に向かうときの力になる。遠回りに見えて、本当の力になる道だと考えているからです。

こういう時間は、AIには代われません。そして、先生が一方的に答えを教え込む時間とも違います。「自分はどうしたいのか」を、お子さん自身が考え、言葉にするための時間。私たちは、その隣に立っています。

組み合わせの意味

「システム × 対話 × 場」の組み合わせ

HERO'S 延岡校の自習スペースで一人考える延岡市の中学生(自習室を活用する個別指導塾)

ここで、HERO'S延岡校が大事にしている3つの組み合わせの意味が見えてきます。

学習システム(教材)の役割

役割の違うシステムを、お子さんの状況に合わせて組み合わせる。知識の習得や定着は、システムに任せた方が圧倒的に効率的です。

一緒に考える時間(人)の役割

お子さんの隣に立って、「自分はどうしたいのか」を一緒に考える。沈黙を恐れず、自分の言葉を見つけるまで待つ「引き出す関わり」です。

集中できる場(学習塾)の役割

この2つを、ひとつの空間で、決まったリズムで続けられる場所をつくる。家庭でも学校でもない「第三の場所」です。

この3つが組み合わさることで、はじめて「成績」と「自分で考える力」の両方が育つ仕組みになります。どれかひとつが欠けても、片輪走行の塾になってしまうのです。

なお、この設計は、認知科学者バーバラ・オークリー博士の「集中モード × 拡散モード」理論、教育心理学者ピアジェの「他律から自律への発達理論」、デシ&ライアンの自己決定理論など、複数の研究領域からエビデンスに支えられています(参考文献は本ページ末尾)。教室での実装の詳細は、メソッドの全体像をご覧ください。

なぜ「今」なのか

なぜ「今」、この組み合わせが必要なのか

高校受験と将来を見つめる延岡市の中3生(HERO'S 延岡校)

「考える力を育てるなんて、昔から言われていることじゃないか」──けれど、いま、これがかつてないほど切実になっている理由があります。お子さんが大人になる頃には、「言われた通りに正解を出す仕事」のかなりの部分が、AIに置き換わっているからです。

そのとき、「AIに使われる側」に立つのか、「AIを使いこなす側」に立つのか。この分かれ道は、子どものうちに「自分は何をしたいのか」「何を疑い、何を確かめるのか」を身につけたかどうかで決まります。AIは「正解を出す」のは得意ですが、「自分の答えを疑う・検証する」のは、まだ人間の領域です。

塾の役割は、「ただ点数を上げる場所」から、「点数を上げながら、AIに使われない自分を育てる場所」へと、静かに変わってきているのです。

おわりに

「タブレット学習だけでは伸びない」──その通りです。「でも、先生が全部教え込むのも違う」──私たちはそう考えています。

第3の道は、「学習システムを役割で組み合わせる × 一緒に考える時間 × 集中できる場」。これからの時代に、お子さんに本当に必要なものを用意していると、私たちは確信しています。

お子さんの塾選びでお悩みの方は、ぜひ一度教室にお越しください。実際にどんなシステムをどう使っているか、一緒に考える時間がどんなものか、ご自分の目で見ていただくのが、いちばん早いと思います。

参考文献

  1. Oakley, B. (2014). A Mind for Numbers. Tarcher./Coursera「Learning How to Learn」── 集中して取り組む時間と、ゆるめて考える時間の使い分け
  2. Piaget, J. (1932/1965). The Moral Judgment of the Child. ── 人に言われてやる段階から、自分で決めてやる段階へと育つこと
  3. Ryan, R. M. & Deci, E. L. (2017). Self-Determination Theory. Guilford Press. ── 人は、自分で決めたことに前向きになれる、という研究
  4. Cirillo, F. (2018). The Pomodoro Technique. Currency. ── 25分集中+5分休憩のリズム学習法(ポモドーロ)
  5. Dunlosky, J. et al. (2013). "Improving Students' Learning With Effective Learning Techniques." Psychological Science in the Public Interest, 14(1). ── 思い出して覚える・間隔をあけて復習する効果

「第3の道」を、教室で確かめてください。

システムをどう使っているか、対話がどんな時間か、ご自分の目で見ていただくのが一番です。見学だけ・LINE相談だけでも歓迎します。

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