「勉強しなさい」と言わなくていい、3つの問いかけ
延岡市の中学生を持つ保護者の方へ。「勉強しなさい」「ゲームばっかりしてないで」「宿題やったの?」——毎日、何度この言葉を口にしているでしょうか。言いたくて言っているわけじゃない。それでも、夕方になって子どもがリビングでスマホをいじっている姿を見ると、つい言ってしまう。言ったあとに自己嫌悪になる。次の日、また言ってしまう。そんなくり返しに、少し疲れを感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、塾の現場で繰り返し効果が確認されている、「勉強しなさい」の代わりに使える3つの問いかけをお伝えします。家庭でも今日から試せるものばかりです。
なぜ「勉強しなさい」は、効きにくいのか
最初に、ひとつだけ整理させてください。
「勉強しなさい」という言葉が効きにくいのは、お子さんがわがままだからでも、反抗期だからでもありません。人間の脳は、誰かに決められた行動には、自分から動こうとする力が湧きにくい——ただそれだけのことです。
これは大人でも同じです。会社で「これ、今日中にやって」と言われた仕事と、自分から「やってみよう」と決めた仕事では、進むスピードも、深さも、まったく違うはずです。お子さんも同じ人間ですから、同じ反応をします。
だとしたら、保護者の役割は「動かす」ことではなく、お子さん自身が動き出すきっかけをつくることになります。
そのきっかけが、これからご紹介する3つの問いかけです。
問いかけ① 「今日、何が一番気になった?」
学校から、あるいは塾から帰ってきたお子さんに、まず聞いてみてほしいのがこの問いです。
「何があった?」「何やった?」ではなく、「何が一番気になった?」。
この一言には、いくつもの意味が込められています。
「気になった」というのは、点数や評価とは違う、お子さん自身の内側から立ち上がる感覚です。「あの問題、わからなかった」「友達の言ったことが引っかかった」「先生の説明、なんかしっくりこなかった」——どんな答えでもいい。お子さんが自分の一日を振り返って、内側で動いた何かを言葉にする時間になります。
塾の現場でも、この問いかけは毎日のように使われています。授業のあと、コーチングの時間に、子どもにまず聞くのは「今日、何が気になった?」。最初は「特にない」と返ってくる子も少なくありません。それでも構いません。「そっか、特にないんだね」と受け止めて、待つ。それを何回かくり返すうちに、子どもは少しずつ、自分の内側を言葉にする練習を始めます。
家庭でも、夕食のときに一度、この問いかけをしてみてください。返ってこなくても、責めない。「うん、そっか」で終えていい。続けるうちに、お子さんは少しずつ「自分の感覚を言葉にしていいんだ」と感じるようになります。
これが、自分から動き出すための、最初の土台になります。
問いかけ② 「次、どうしてみたい?」
ふたつめは、「次、どうしてみたい?」です。
たとえばテストが返ってきたとき。塾から「今日はここまで進んだ」と報告があったとき。何かうまくいかなかったとき。多くの保護者は、つい「次はもっと頑張りなさい」「次は〇〇しなきゃダメよ」と言ってしまいます。
その代わりに、こう聞いてみてください。
「次、どうしてみたい?」
主語が「あなた(保護者)」ではなく、「お子さん」に変わります。これがすべてです。
「もっと頑張りなさい」と言われた子どもは、「言われたから頑張る」モードになります。これでは、保護者が言い続けないと動かない子になっていきます。
「どうしてみたい?」と聞かれた子どもは、自分の頭で次の一手を考え始めます。最初は「分からない」「特にない」と返ってくるかもしれません。それでもいい。「そっか、まだ見えてないんだね。じゃあ、ちょっと考えてみて」と返して、待つ。それが大事です。
塾の現場では、テストや課題のあとに必ず「次、どうしてみたい?」と問います。子どもが答えを出すまで、30秒でも1分でも待つ。先回りしてアドバイスを言わない。これは、教える時間ではなく、子ども自身が「次の自分」を決める時間だからです。
ご家庭でこの問いかけが習慣になると、お子さんはだんだん、自分から「次は〇〇してみる」と口にするようになっていきます。これが、いわゆる「自走」の入り口です。
問いかけ③ 「うまくいかなかったとき、何が分かった?」
みっつめが、もしかしたら一番大事かもしれません。
テストの点が悪かったとき。検定に落ちたとき。試合で負けたとき。
多くの場合、保護者は「次は頑張ろうね」「悔しかったね」と声をかけます。それも間違いではありません。でも、ひとつだけ加えてほしい問いがあります。
「うまくいかなかったとき、何が分かった?」
この問いの背後にあるのは、失敗は終わりではなく、次のための情報であるという考え方です。スポーツの世界でも、ビジネスの世界でも、研究の世界でも、伸びる人は失敗を「修正のための材料」として扱います。失敗のあとに「自分はダメだ」と落ち込んで終わる人と、「ここから何が学べるか」を考える人では、5年後・10年後の差は決定的です。
中学生のうちから、失敗のあとに「何が分かった?」と問われ続けた子は、大人になってからも、挫折を学びに変える回路を持っています。これは、点数の差よりはるかに大きな、人生を支える力です。
塾の現場では、同じ問題で間違えた子どもに「君と相性悪かったね」と笑って返します。覚えられなかった単語に「忘れたから、次は強く覚えられるよ」と肯定的に返します。失敗を責めるのではなく、失敗を次に進む材料として扱う。そうすると、子どもは少しずつ、失敗を恐れなくなっていきます。
ご家庭でも、お子さんがうまくいかなかった瞬間こそ、この問いかけのチャンスです。「次は気をつけて」より「何が分かった?」のほうが、お子さんの中に何かを残します。
「答えを出す」のではなく、「言葉を引き出す」
3つの問いかけに共通しているのは、保護者が答えを出すのではなく、お子さんから言葉を引き出しているという点です。
「気になったこと」も、「次にしたいこと」も、「失敗から分かったこと」も、すべてお子さんの中にすでにあります。それを外に出すのが、問いかけの役割です。
ここで一番難しいのは、沈黙を恐れないことかもしれません。
問いかけたあと、お子さんがすぐに答えなくても、待つ。30秒、1分、ときには5分。沈黙の時間に、お子さんの中で言葉が生まれてきます。保護者が先に答えを言ってしまうと、その芽は摘まれてしまいます。
最初は気まずいかもしれません。でも、何度かくり返すうちに、お子さんは「ここでは何を言ってもいい」「自分の言葉で答えていいんだ」と感じるようになります。それが、自分から勉強する子に育っていく、いちばん深い土台です。
成績は、あとからついてくる
3つの問いかけを続けると、すぐに成績が上がるかというと、そうとは限りません。
でも、半年・1年と続けるうちに、お子さんの中で確実に何かが変わっていきます。「言われたから動く」モードから、「自分で考えて動く」モードへ。これが起きると、勉強だけでなく、進路選択や人間関係、将来の仕事においても、お子さんは自分の足で立てるようになっていきます。
10年後、20年後、お子さんが大人になって新しい仕事や難しい場面に立たされたとき。「どうしたらいいか分からない」と止まる人になるか、「まず何が起きているか整理してみよう」と動ける人になるか。その分かれ道は、実はこの中学生の時期の問いかけから始まっています。
ヒーローズ延岡校では、これらの問いかけを、毎日の授業・コーチング・自習の中で、子どもたちに浴びせ続けています。塾だけで完結するものではありません。ご家庭との両輪があってはじめて、お子さんの中に深く根づきます。
「勉強しなさい」と言いたくなったとき、ふと思い出してみてください。
代わりに使える問いかけは、3つあります。
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